外国籍 子・孫の呼び寄せ（家族ビザ）｜入管手続き

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外国籍の子・孫を国外から日本に呼び寄せる場合には、通常、最初に日本の家族が「在留資格認定証明書」を取得し、 その後来日しようとしているご本人がその居住地を管轄する日本大使館領事部・日本総領事館などで査証(ビザ)申請を行います。

外国籍の子・孫を呼寄せるための入管（家族ビザ）手続き

ステップ１　在留資格、来日計画などの検討
ステップ２　在留資格認定証明書の申請・取得（交付）・・・日本での手続
ステップ３　在留資格認定証明書の発送
ステップ４　査証（ビザ）の申請・取得（発給）・・・外国での手続
ステップ５　来日（日本への上陸）

手続きの流れ

海外				日本国内
在外公館		子・孫		呼寄者		入管
							ステップ１
		来日計画を考える
							ステップ２
				在留資格認定証明書の交付申請
				在留資格認定証明書の交付
					* COE: "Certificate of Eligibility"		ステップ３
		在留資格認定証明書を発送
							ステップ４
査証(ビザ)の申請
査証(ビザ)の発給
							ステップ５
		来日・上陸

外国籍の子・孫を新たに国外から呼び寄せる場合は、通常、日本にいる親（又は親族）が先ず「在留資格認定証明書(COE)」を日本で申請取得します(ステップ２)。

その後来日しようとしている外国人ご本人が、「在留資格認定証明書(COE)」を一つの添付書類として、その居住地を管轄する日本大使館領事部・日本総領事館などで査証（ビザ）の申請取得をします(ステップ４)。

一度、現地の日本大使館でビザ申請をしてみたものの「在留資格認定証明書(COE)」がないと受け付けられないといわれた、「在留資格認定証明書(COE)」といわれても何のことかよくわからないなど、外国籍ご家族の入国管理局手続きでお困りなら、是非、ご相談ください。

在留資格認定証明書とは

在留資格認定証明書とは、「外国人が上陸審査の際に我が国において行おうとする活動が虚偽のものでなく、かつ、入管法上のいずれかの在留資格（短期滞在を除く）に該当する活動である等の上陸の条件に適合していることを証明するために、法務省所管の各地方入国管理当局において事前に交付される証明書」です。（外務省ＨＰより）

長期滞在を目的として新たに外国籍の子・孫を日本に呼び寄せる場合は、通常、日本で「在留資格認定証明書」を取得し、その後居住地を管轄する日本大使館領事部・総領事館で査証申請を行います。（新たに外国人を呼び寄せる場合は、通常、日本のご家族から在留資格認定証明書の交付申請手続きの業務依頼を頂くことになります。）

根拠法令
出入国管理及び難民認定法第７条の２

注：在留資格認定証明書は査証（ビザ）ではありません。日本に入国する際には事前に管轄の日本大使館領事部・日本総領事館などで来日しようとする外国人ご本人が査証（ビザ）の申請取得をする必要があります。

「在留資格認定証明書」の制度の対象となっていない資格
「短期滞在」、 「特定活動」の告示外活動、 「定住者」の告示外、 「永住者」は「在留資格認定証明書」の制度は利用できません。 （出入国管理及び難民認定法第７条第１項第２号または第７条の２）

外国籍の子・孫のための在留資格（家族ビザ）

「在留資格」とは、外国人に対して決められる滞在の資格です。日本に滞在する外国人は、いずれかの「在留資格」の要件を満たす必要があります。

日本の法令上「家族ビザ」「子供ビザ」というものはなく、主に身分関係の「在留資格」が日常用語での「家族ビザ」に相当します。 外国籍の子・孫のための在留資格としては 「日本人の配偶者等」 「永住者の配偶者等」 「定住者」 「家族滞在」 などがあります。

日本人の子として出生した者

	呼び寄せたい外国籍の子
父・日本人	実子 子・外国籍		実子 子・外国籍	母・日本人
	可能性のある在留資格 →「日本人の配偶者等」

子が生まれた時に父母が日本人であったことが必要です。国籍留保をしなかった場合にこのようなケースが生じます。或いは、日本との重国籍だった人（子）が日本以外の国籍を選択し、又は、他の国へ帰化し日本国籍を喪失したときにもこのようなケースが生じます。

日本人の未成年で未婚の実子

	呼び寄せたい外国籍の子
父・日本人	実子 子・外国籍		実子 子・外国籍	母・日本人
	可能性のある在留資格 →「定住者（告示６号イ）」

子が生まれた後に父または母が帰化により日本人になったようなケースはこれが適用となります。子は未成年の未婚の実子で日本人親の扶養を受けることが要件の一つとなります。

日本人の特別養子

	呼び寄せたい外国籍の子
父・日本人	特別養子 子・外国籍		特別養子 子・外国籍	母・日本人
	可能性のある在留資格 →「日本人の配偶者等」

日本人の６才未満の養子

	呼び寄せたい外国籍の子
父・日本人	養子 子・外国籍		養子 子・外国籍	母・日本人
	可能性のある在留資格 →「定住者（告示７号イ）」

普通養子の場合は６歳未満で、日本人親の扶養を受けることが必要です。

日本で生まれた永住者の子

	在留資格を取得したい外国籍の子
父・外国籍 「永住者」	実子 子・外国籍		実子 子・外国籍	母・外国籍 「永住者」
	可能性のある在留資格 →「永住者の配偶者等」

「永住者の配偶者等」に該当する永住者の子は『永住者等の子として本邦で出生しその後引き続き本邦に在留している者』ですので注意が必要です。

永住者の未成年で未婚の実子又は６才未満の養子

	呼び寄せたい外国籍の子
父・外国籍 「永住者」	子 子・外国籍		子 子・外国籍	母・外国籍 「永住者」
	可能性のある在留資格 →「定住者」

「技術・人文知識・国際業務」「技能」などで滞在する外国人の子

	呼び寄せたい外国籍の子
父・外国籍 「技能」など	子 子・外国籍		子 子・外国籍	母・外国籍 「技能」など
	可能性のある在留資格 →「家族滞在」

外国人配偶者の子（いわゆる連れ子）

夫・日本人※

婚姻関係

妻・外国籍

実子 子・外国籍

妻・日本人※	婚姻関係	夫・外国籍	実子 子・外国籍
		可能性のある在留資格 →「定住者（定住６号ニ）」

外国籍の実親が日本人（※または、永住者、特別永住者、定住者（１年以上））の配偶者で、その外国籍の実親の在留資格が「日本人の配偶者等」または「永住者の配偶者等」であるとき、未成年で未婚の実子の場合は「定住者」に該当する可能性があります。（定住告示第１３２号（６）ニ）

日本人の子の子（日系２世）

日本人	日本人の子	実子 外国籍		日本人	日本人の子	実子 外国籍
	可能性のある在留資格 →「定住者（告示３号）」				可能性のある在留資格 →「定住者（告示３号）」

日本人の子として出生した者の実子（日系２世）

日本人の子の子の子（日系３世）

日本人	日本人の子	実子	実子 外国籍		日本人	日本人の子	実子	実子 外国籍
	可能性のある在留資格 →「定住者（告示４号）」					可能性のある在留資格 →「定住者（告示４号）」

日本人の子として出生した者でかつて日本国民として本邦に本籍を有したことがあるものの実子の実子（日系３世）

「定住者」

「定住者」は、
　・日本人の子として出生したものの実子（日系２世）
　・日本人の子として出生したものの実子の実子（日系３世）
　・日本人、永住者などの未成年で未婚の実子
　・日本人、永住者などの６才未満の養子
　・外国人配偶者の未成年で未婚の実子（いわゆる連れ子のケース）
などが該当する可能性があります。

なお、“家族ビザ”などの用語を耳にすることがありますが、日本の入管法上はそのような用語はありません。